SUPER GT 2019

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カルソニック IMPUL GT-R、一時14位から5位でゴール

2019.08.04
SUPER GT Round 5 FUJI GT 500mile RACE

2019年SUPER GTシリーズ第5戦は8月3〜4日に静岡県の富士スピードウェイにおいてシリーズ最長の500マイル(約800km)レースとして開催。カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹/ジェームス・ロシター)は、12番グリッドからスタート。序盤に接触で14位まで順位を落とすも、セーフティカー(SC)導入で息を吹き返し、粘り強い走りで最後まで走りきり、課題は多いが5位という結果を残した。

夏休みに入り梅雨も開けた富士。コースサイドにはキャンプのテントも数多く建ち並び、富士山も冠雪が消え真夏の装いとなった。また好天に恵まれ気温も30℃以上に上がり暑い週末となった。今回は500マイルレースということで、4回のピット作業とドライバー交代が義務付けられた。

19kgという軽量なハンディウェイトであるカルソニック IMPUL GT-R。3日朝の公式練習はなかなか思うような速さがなかったが、最後にニュータイヤを履いたロシターがアタックし1分29秒800で3位につけ期待を持たせた。そして公式予選Q1は、暑さのピークを過ぎ気温31℃、路面温度40℃というコンディションの15時10分にスタートした。Q1を担当した佐々木は、まず1分29秒951、続いて1分29秒750へタイムアップするも12位にとどまり、Q2進出ができなかった。「クルマのバランスが悪い」と佐々木。メカニックたちは、車両のいくつものパーツを交換しセッティングを変更するなどしたが、その作業は遅くまで時間を要した。

4日は前日のガスや雲が取れて、朝から真夏の青空が広がった。決勝前のウォームアップではトップ車両と遜色ないタイムをマークしたこともあり、12番グリッドからの追い上げも期待された。グリッドにはカルソニックカンセイの森谷弘史会長らが星野一義監督を表敬訪問。表情の硬かった星野監督も、決勝での順位アップを約束して笑顔を見せた。

気温33℃、路面温度51℃という猛暑のなか、177周の決勝レースがスタートした。予選8位の車両がピットスタートとなり佐々木は11位へ順位を上げた。しかし8周目のダンロップコーナーでGT300車両に押されスピン。ここで約10秒ほどをロスし順位を14位まで下げてしまうことになった。それでも佐々木は粘り強く走り続け、ライバルたちが早めのピットインをする間に33周目には8位まで順位を上げて35周でピットイン、ロシターに交代した。

ロシターは15位でコースに戻ると、じわじわと順位を上げて59周目には9位へ。71周目には100Rでクラッシュした車両があり、その直後にピットイン。佐々木に交代した。74周目に入った時点で車両回収のためにSCが導入。その時点で佐々木は12位を走行していたが、SCが隊列から離れるとピット作業のためにピットインする車両もあり84周目には8位へ順位を上げた。さらに佐々木は2台を抜き去り87周目には6位へ。105周目にストレートで白煙を吹いてストップした車両があり、これで2回目のSC導入。これが隊列から離れた112周でピットインして再びロシターへ交代。ロシターは8位でコースに戻るも、この時点でトップとは周回遅れになり優勝の権利を逃すこととなった。それでもロシターは諦めずに周回を重ね、ライバル勢がピットインしたタイミングで146周目には瞬間的にトップに立ちそして最後のピットイン。

トップ車両が最後のピットインをした時点で、トップとは同一周回に戻していたが、その差は1周近くあった。佐々木は6位でコースに戻ると150周目には5位に順位を上げて周回。4位との距離も大きく縮めることはならず5位でチェッカー。序盤に14位まで順位を落としたことを考えると、結果的には順位を9つ上げてのゴールとなった。車両のバランスは改善されておらず課題は多いが、ピットのミスもなく粘り強い走りで5位という結果はまずまずの内容だった。

佐々木大樹

「他のクルマがアクシデントやトラブルで落ちていったので5位という結果でしたが、ウェイトが軽いのにこんな結果では手放しでは喜べません。序盤に接触でスピンをして順位を落としたのはもったいなかったですが、セーフティカーがそれを帳消しにしてくれました。そんなレースでしたが、自分としてはしぶといレースができたと思います。まだまだクルマは改善すべきことが多いです」

ジェームス・ロシター

「最初のスティントで順位を上げることができて楽しかったですね。でも今日のクルマでは運転は非常に困難でした。2回目のスティントでは、運転のスタイルをクルマに合わせることで改善でき、良いバトルや追い越しができました。現時点ではクルマには問題があるので、そのためにはシャシーのチェックをしないといけません。次はもっと強いレースをして表彰台を目指したいです」

Race Data
  • 予選 12位 決勝 5位
  • 天候 ドライ 気温:33度/路面温度:51度(スタート時 13:25)
  • 観衆: 総入場者数:60,600人
  • ドライバー部門:佐々木大樹 / ジェームス・ロシター10位(17.5点)
  • チーム部門:10位(29.5点)
Fuji Speedway
  • 富士スピードウェイ

    静岡県駿東郡小山町
  • コース全長

    4.563km
  • FIA国際公認

Circuit Data

1966年にオープンした半世紀の歴史を持つサーキットで、F1や世界耐久選手権、さらには国内選手権などでさまざまなドラマが演じられて来た。オープン当初の30度バンクは現在も1コーナーの外側にコースごと保存してある。05年4月にリニューアルオープンし、F1GPが開催できる最高のグレード1も取得した。基本的なコースレイアウトは以前のものを踏襲してはいるが、路面の凹凸がなくなり、ランオフエリアを広げるなど安全面も大幅に向上した。約1.5kmにもおよぶメインストレートはそのままながら、前半には高速コーナーも配し、後半のセクションは上りながらのテクニカル複合コーナーに改められた。 後半のテクニカル区間でのセッティングが重視される。2017年より富士用エアロパーツの装着は禁じられた。2019年は昨年同様第2戦が500km、第5戦が500マイル(約800km)として開催予定。