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  • 星野塾

闘う集団としてイライラを吹き飛ばしたい

第5戦を迎えて

東京もやっと梅雨明けしたけれど、あんなに日が射さなかったのにいきなり猛暑になって、身体がおかしくなっちゃうよね。SUPER GTの方もクルマが速くなくなってしまったので、もうレースをするという意欲すらなくなってしまう。寒い時期からずっとテストをやってきたのに意味がないよ。

日本ではこれまでにグランチャン(GC)、グループA、JTCCといろんなカテゴリーをやってきたけど、どれも10年やっては消えていく。スーパーフォーミュラはファンの人たちの熱も冷めちゃってるし。SUPER GTはもう25年以上もやっているけどこれは奇跡。もうやめてしまう時期なのかもしれない。それもこれも、どこのメーカーも予算がなくて、お金を掛けていけなくなっている。みんな自分のことに精一杯だよ。ファンの人たちはもっと競争してくれって言ってるけれど、競争しちゃいけないようになってしまっている。そんな話をあちこちでしているから最近は“愚痴の星野”になっちゃってる状態だよ。

いやしかし、鈴鹿の8耐はひどい結末だったね。特に気になったのは終盤にマシントラブルでオイルを吹きながら1コーナーからずっとコース上を走ったライダーだよ。シリーズチャンピオンが懸かっていたので何とかピットに戻りたかったのだろうけれど、もう暗くなってしまっていたのでコースに撒いたオイルなんて後続には見えないわけだよ。そしてトップを走っていたライダーが、レース終了2分前でそのオイルに乗って転倒しちゃったわけだから。オイルを大量に吹いた時点でレースは止めなきゃいけなかったと思うし、あのライダーはライダーとして失格だね。マナー以前の問題だ。SUPER GTでもこんな展開になる可能性もあるわけだから、次の監督会議でも話をしようと思っている。

僕はレースという学校で育てられた。だからレースのことが大好きで愛している。でも最近はいろんなことでイライラしていてサーキットへ行きたくない。でも弱音を吐いてはダメだ。ドライバーの佐々木にも「手に『闘う』と書け」と言っている。彼はもっと闘わなければいけない。闘う男として磨きをかけなければいけない。不良になってもいいんだよ。僕は愛のある目でそう言っている。「オレを踏み台にしてのし上がれ」とね。ウチのチームは闘う集団。富士では最近のフラストレーションを吹き飛ばすようなレースにしたい。暑い富士をもっと熱くしたいので、応援をよろしくお願いします。

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